ハンガリーの南国境の近くにあるモハーチ市では毎年2月か3月に「ブショーヤーラーシュ」祭りが繰り広げられています。
スラーブ系の人々とハンガリー人の文化交流の中で生まれた習慣をもとに、冬に別れを告げ、春の到来を知らせる行事です。昔の記録を読むとマスクをかぶった人達は「復活」の言葉を叫びながら、町を歩いて、それそれのドアをたたいたそうです。
現在の「ブショーヤーラーシュ」は毎年、何万人もの観光客を魅了している大きな民族祭りです。
ブショー面をかぶり羊の皮を着た400〜500人にも及ぶ人々や、飾られた馬車が中央広場まで進み、歌を歌ったり、踊りを踊ったりしています。そして焚き火が焚かれ、冬を象徴する麦わら人形が焼かれています。ブショー面はヤナギから彫刻され、山羊または羊の角で飾られた鬼の顔です。最近、素晴らしいブショー面は民族工芸品となっています。
ブショー面の人達に女の人は抱きつかれたり、ベタベタさわられたりする場合もありますので、気をつけてくださいね。
2012年のブショーヤーラーシュは6日間に及ぶイベントですが、観光の方には2月19日のプログラムをお勧めいたします。この日はカーニヴァル日曜日「ファルシャングヴァシャールナプ」で、一番印象的な日になっています。 |